感想 | "We want you, La Chaise! And I want you too!"
初めに言っておくならば、
私はこの作品がめちゃくちゃ好きです。
ストーリーとしては小学生の男の子と女の子がラシェーズと言う高級チェア (154万円) を買おうと一緒に頑張る話です。
私は”方法や目標は少し変であったとしても、一途に頑張る系”の話が大好物なのですが、
今作もまさしくそういった話です。
どうして小学生がそんな椅子なんかに夢中になるんだと思うかもしれませんが、
主人公の男の子道丸がラシェーズの良さを自身の姉に熱弁するシーンがありまして

どうですかこれ。
このシーンにこの漫画の良さ、主人公のまっすぐさが存分に出ているなと感じました。
『なめらかそう』とか
『顔をつけたらひんやりしてそう』とか
『穴に手を突っ込める』とか
そう言った少し子供ぽく聞こえるような理由かもしれないけれど、
すごく一生懸命なんだというのが120%伝わります。
あとこの記事を読んでくれている人はある程度共感できるかと思いますが、
おそらくこの作品を読んだ人は読んでる最中に
『へぇ、ラシェーズちょっと座ってみたいな』
と思ったことでしょう。
そして私と同じく次にこう思ったのではないでしょうか?
『どっか座れるお店とかないのかな?』と。
やっぱりね、ここなんですよ。ここ。
大人になると現実的な範囲でとりあえず体験してみたくなる。
でも作品の中の彼らは違う。
実際に触って、座って、経験してみることに情熱を持っている訳です。
しかも154万円という金額は言うまでもなく大金です。
大人であれば稼ぐことはできても、貯めることはできなかったりする金額です。
それを小学生の彼らが色々と工夫したり頭を使いながらちょっとずつお金を貯めていく。
いやぁいいなぁと。
このシーンは主人公の良さが非常に強く出ているシーンだなと思いました。
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そしてもう1人の主人公である女の子も非常に良いキャラで。
賢くてクールっぽい性格で、
この手のキャラによくありがち嫌味な感じは全くなく、
ちゃんと子供ぽさもあるというキャラクターとして描かれています。
私はこの作品を通して
”クール系の賢い女の子”
”好奇心旺盛の男の子”
この組み合わせ、
なんか凄く良いな。と感じました。笑
実際に作品のコメント欄で似たような事を書いている人がおり笑ってしまいました。
そして個人的に最も好きなシーン、
というか主人公2人のやりとりがありまして。
女の子は弁護士になるという夢を持っており、
勉強に集中するため密かに中学校受験をしていたんですね。
そしてそれを道丸に打ち明けるシーンで、

『今日合格発表だったんだ...中学受験』
このセリフを読んだ我々読者は『あ、女の子どっか行っちゃうのかな』と瞬時に理解した事でしょう。
おそらく私が実際に主人公道丸だったとしたら
『え、まじ??ラシェーズどうすんのさ』
などと自分本意な事を言ったでしょう。
しかし主人公は
『落ちたのか?』
と聞き返す訳です。
『ラシェーズは要らないの?!』でもなく
『お金はどうするの??』でもなく
『落ちたのか?』と、相手の状況にあった心配をする。
こう言った相手の立場でまず物事を考えて、言葉を選ぶこと。
非常に難しい人間関係の基本。
一本取られました。
この後のシーンを読むに、
おそらく道丸は中学受験合格が別れを意味する事を
この瞬間では理解できていなかったように描かれています。
しかし私はこのシーン、
涙ぐみながら受験合格を伝えにきた女の子に対して
『落ちたのか...?』と返すシーンを見て、
相手の気持ちを感じ取ってその上で言葉を選ぶって本当に大事だよなぁと感じました。
おそらくあのシーンで道丸が私のように
『はぁぁあ?!椅子はどうすんだよぉおおお!椅子はよぉお??!』
などと言うような小物だったらここまでこの作品を好きにならなかったでしょう。
小学生のキャラクター像として少しばかり自分勝手でも違和感はありませんが、
好きになれるかと言われたら微妙かもしれません。
こういった『間違っちゃいないけど自分本位の発言や行動がでてしまう瞬間』ってたくさんあると思うんです。
プレゼントをもらった時。
もらった物を欲しいとか欲しくないの前に
選んでくれた、考えてくれた相手の時間に思いを馳せることができる人。
飲み会などの集まりに参加した時。
自分が楽しいとか楽しくないよりも前に
発案してくれた、店を考えてくれた、全員に連絡をとってくれた人がいることを実感できる人。
この漫画の元のセリフとは少しズレるかもしれないけれど、
こういった人になりたいものだな、と思いました。
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こういう前向きさをもらえる作品は本当に貴重で、大好きです。
なんでも良いから私も小学生の時にこのくらいの一生懸命さで一つのことに向かっていく経験してみたかった。と思わせてくれる作品でした。
この作品が好きな方は最近始まった新連載
『あっ、悪魔ちゃん』も好きかなと思います。
この作品も非常に前向きなエネルギーをもらえる作品で、いつか感想記事を書きたいものです。
『うぃーうぉんちゅー!ら しぇーず』、タイトルが全てひらがななのもあって、
読まずに置いてある人も一定数いるかと思いますが、ぜひ読んで欲しいですね
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