ジャンプラ読切『人と話すときはサングラス外しやがれ』感想

作品名
人と話すときはサングラス外しやがれ
作者
田上翔利
掲載媒体
ジャンプ+
公開年
2026/06/26
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人って変わったり変わらなかったりするけど...

今日すごく良い読切が配信されましたね。

今作の主人公はラジオ番組を持つ芸人、
そしていわゆる2世タレントが番組のゲストとしてくるお話です。

『俺は両親に反対されながら芸人になった』

そう語る主人公は2世タレントは苦手だと愚痴をこぼし、
『俺は2世には厳しく行くよ』
と番組が始まる前の楽屋で宣言をします。

しかし番組が始まりその2世くんを前にするや否や

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出典:『人と話すときはサングラス外しやがれ』田上翔利

『うわぁ嬉しいなぁ ずっとお会いしたかったんですよ』

いやプロだなぁと思いますね。笑

ここはギャグとして描かれていますが、

面白いと同時にすっげぇわと思ってしまいました。

ただですね、

それにしてもこの2世くんがまぁきっっっっっついんすわ。

画像
出典:『人と話すときはサングラス外しやがれ』田上翔利

まあここですよね、まぁきついっす。

座り方もサングラスも急にビアノするのも、
全てが揃ってる人を実際に見たことはないけどなんかわかる。

わかりますよねぇ、この"なんか嫌"な感じ。

この後の描写にも色々こういった嫌な要素が出て来るんですが、
"みんながうっすら嫌だなぁと思ってること"が連発します。

作品タイトルにもなっていますが、
人と話す時くらいサングラスとれって思う人はそりゃ多いですよ。

余談ですが私はこの作品を読んでいるときに、

水曜日のダウンタウンで昔やっていた

『夜にサングラスしてる人 スーパースターじゃないと説明つかない説』

みたいな説を思い出しました。

今思うとまぁなんとも悪意に満ちたタイトルかと思いますが、
そういう人のことを何となく嫌だと思っている人はやっぱり多いんでしょうね。

ちなみにコメント欄では『光過敏の人もいる』ということがいくつか言われていたんです。

これについて私は恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、

ただやはり今作で描かれているように、

座り方だったり、
言葉遣いだったり、
身だしなみだったり、
礼儀だったり。

こういったものが揃って良くないと、周りの人間は理由を探すんですよね。

それは学歴であったり、職種であったり、世代であったり、人種であったり。

そしてその理由でその人を見るようになる。

今作における2世のような"そういうカテゴリ"の人になってしまう。

怖いですが非常にリアルだなと感じました。

---

『飛行機の中でオリジナルソングを熱唱して周りを和ませた』
などと言った激ヤバエピソードを嬉々として語る2世くん。

そして主人公も『マジでやばいってこいつ』とドン引きしつつも、

『ここまでくると逆に可哀想に見えてくる』
『現実見えてないし、甘やかされてるし』

と心の中で思うんです。

そうなんですよね。

こういった人を実際目の当たりにしたらそりゃあムカつくでしょうけど、
ちょっと可哀想なのはある程度事実だと思うんです。

これは私が作中の2世のような人のことを
いわゆる"可哀想な人"としてみているとか言うわけでは決してなくてですね、

教えてもらったり、指摘されたり、時には激怒されたりしないとわからないことってたくさんあると思うんです。

聞かれてもない自分の話をすると良く思われないとか、

相手の話を遮って話し始めたら好かれないとか、

非を認めて謝ることができないと嫌われるとか、

女性からの相談で意見を求められて言ったら嫌な顔されるとか。

こう言ったことって周りと摩擦しながら学んでいくことなんですよね。

私はこういった"指摘されてなかったらできなかったであろう事"に
あまりにも多くの心当たりがあります。

だからこそ、

気づいてないだけで何かしら良くないことをしてるんじゃないか、

という不安は大人になった今でもずっとあります。

そして現在私は海外にて仕事をしているんです。

周りの人間が変われば常識も変化します。

時には顰蹙を買いながらも、その国の文化における常識を日々学ぶ毎日です。

---

それでもね、こういうのは教えてもらって学ぶものだからと言ってね、

じゃあ自分がその人に伝えられるかって言われたら別問題なんですよねこれが。笑

正直言って私には無理です。

だからこそ、今作の主人公のように

画像
出典:『人と話すときはサングラス外しやがれ』田上翔利

『誰かがちゃんと言わないといけない』

と考えて教えてくれる人は大切にしないといけないなと思いますね。

そしてそういう人が周りにいてくれたとしても、

人って変わらないことがあるというのも悲しいけれどまた事実です。

それでも、最後肩書を捨てて違う道で勝負した今作の2世くん、

漫画の中ではありますが救いがあって良かったと思うところです。

---

良い作品でした!

コメント欄を見ると賛否が少し分かれている印象ですが、
私は好きな作品でした。

まあ否定意見があることはいつものことですしね。

そして大事なことですが、自分のためを思って注意してくれる人であっても、注意するのは疲れるものです。

だからやはり大人になってからは自分で気づいたり、

時には周りの雰囲気や相手の表情を見て察したり、

自分の力でどうにかすることが重要なのでしょう。

『人の振り見て我が振り直せ』

この言葉を胸に、学べる機会は活かさなければならないと感じます。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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