男って本当に...
とある別の記事を書いているときにふとこの作品の記事を書こうと思い立ちました。
気分や状況にあった音楽があるように、
気分や状況にあった漫画というのもあったりするんですよね。
この作品は『彼女に振られ落ち込んでいたときに読み返していた作品』でした。
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今作『断ち切れ!オリベーダイス』
主人公であるオリベーダイスがあるものを断ち切るまでのお話です。
彼は冒険者でドラゴン討伐のため乗っている汽車の中で話は進みます。
しかし本作のメインはドラゴンでも、バトルでもありません。
それは汽車の中で偶然見かけるんです
『間違いない』
『見た目は少し変わっているが』
『確かに香る』
『初恋の残り香』

ドキぃィィィィッッとしませんかこれ?
誰にでも、1人くらい忘れられない人っていると思うんです。
それは今作のように初恋の人かもしれないし、
一番長く付き合った人かもしれないし、
こっぴどく振られた人かもしれない。
私にもそういう人が1人います。
2年ほど前です。
高島屋のエスカレータ。
後ろから聞こえる少し特徴的な低い声。
目を合わせないように足元から見るように振り返る。
顔まで見なくてもわかる、あの時の彼女。
そしてその彼女の手を握る知らない男。
足の指から耳の先まで血液が一気に駆け巡り、心臓が跳ねたのを覚えています。
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久しぶりに初恋の相手を見かけた主人公は彼女との楽しかった記憶に思いを馳せるのですが、
それと同時に彼女が別の男性と一緒にいることに気づきます。
そうして
『何だあの男は』
『チビ メガネ ビビり』
などと心の中で毒づきます。
これね、みっともないし情けないのは重々承知ですが
気持ちわかりますよ私は。
自分を振った女性が現在付き合っている他の男、
過去付き合っていた自分よりも今の彼女が一緒にいたいと思っている男。
そんなのね、
そりゃあああ心の中で毒くらい吐くさ!
俺の方が俺の方が、、って自分の勝てるところで相手を下げたりしちゃう
こういったダサい思考になるのが男なんですよ。
いや違いますね。
"未練のある"男なんですよね。
そしてそう。
これこそが本作のタイトルにもある通り
主人公のオリベーダイスが"断ち切らねばならないもの"なんです。
『なんで別れたんだっけ』
主人公は彼女との別れを思い出します。
『別れの原因は劇的なんかじゃなかった』
『少しのズレが重なっただけ』
そして主人公は彼女に言われた言葉を思い出します。
『もっと心開いてほしいな...』
そしてこう続きます

『あの時から少しずつ... いやもっと前なのだろう』
『彼女はズレを正そうとしていた』
そうなんですよね。
別れって突然くるけど、突然始まったわけではないんですよ。
さらっと発生したある発言や言葉遣いがずっと気になったり、
自分が大事にしている"モノ"が相手にとっては大事じゃないんだろうなって気づいたり、
時には相手を取り囲む人間関係でなんか違和感があったり。
何か合わない、しっくりこない
こういった言語にならないモヤモヤしたものが積もって濃くなることが往々にしてある。
そして突然何かが爆発したようにその関係は終わりを迎えるんですね。
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いやー、
辛いですね。笑
そしてこういうのって別れた後に思い返すと
あれはそういう事だったんだろうなぁ、と思い当たることがあったりするんですよ。
だからこそ主人公のように、

『後悔』が残るんでしょうね。
そして後悔と未練を自覚した主人公は、
汽車を襲ってきたドラゴンを未練と共に一刀両断に伏します。
他の乗客に喝采を浴びる主人公。
そしてその中に初恋の彼女が手を振っている姿を見付けますが、
彼女が現在の彼と歩いていく背中を見ながら話は終わります。
そうなんですよね。
これを機に彼女と関係が戻ったりなんて起きないんですよね。
そんなラッキーはない。人生ってそんなもんです。
でもね、
未練だったり後悔だったり、
こういった感情を持てたことってすごく貴重だと思うんです。
人って思ったより自分のことも自分の考えていることも説明できない。
明確に嫌だと思った瞬間も理由もあったはずなのに、
口から出てくるのは『なんか嫌だった』だけになったりする。
だから相手が考えていることって結局のところ何もわからない。
だからこそ自分が嫌なことは相手にしない、とか
相手の気持ちを考える、とか
こういった小学生の時に教えてもらったことが重要になったりする。
そういった姿勢を大事にして、
自分が一度した後悔を次に活かすことを誓って、
未練というものは断ち切るものなんですね。
そうしていつか出会う最後の相手に
自分史上1番の自分を提供できるようにしたいと思うものです。
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はぁ。
先に書いた通り、この作品は私の失恋経験とも結びついています。
そのためか記事を書くために何年かぶりにこの作品を見返してみて、
とても懐かしくも切ない気持ちになりました。
そして最後に、
今作の主人公オリベーダイスがドラゴンと共に未練を断ち切ったように
私も"ブロ削の儀"を取り行ったことをここに記しておきます。
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